uguisu_shima の紹介

練馬区のピアノ教室です。

連日

コロナのニュースが目に入りますね。一旦おさまりかけた感染者数も再び増加傾向にあり、中々先が見えない状況です。

引き続き、手洗い、うがいをして、健康に気を付けて過ごしましょう。

ショパン:練習曲作品10

練習曲作品10は、単なる練習曲にとどまらず、音楽的にも素晴らしい12の曲集です。3番は別れの曲、12番は革命として、よく知られています。ちなみに私は、1番のハ長調のアルペジオの響きが特に好きです。

さて、ピアノテクニック上、とりわけ難しい曲は、2番イ短調です。音大生でも、この曲をちゃんと弾ける人は少ないかと思います。実は、聴いた感じでは、やや地味な印象で、あまり目立たないのですが、いざ楽譜を広げて音を出してみると、とにかく右手の3,4,5の指を徹底的に使い、こんがらがってしまします。。。これを通して弾けたら、文句なしに上級者ですね。私は一度人前で弾いて失敗して以来、人前では弾いていません。

ショパン: ピアノ協奏曲第1番ホ短調

ショパンのピアノ協奏曲第1番は、協奏曲の中でも、特にピアニストに好まれて取り上げられるものの1つでしょう。ピアノの作曲家ならではのピアノスティック演奏効果もあれば、泣かせる叙情的な部分もあり、聴きごたえが非常にあります。

この曲、今では専ら独奏ピアノ&オーケストラという編成で演奏されますが、当時はピアノ独奏や、ピアノ六重奏など、様々な形態で演奏されていたようです。

ポーランドが国の威信をかけて出版した、ナショナルエディションからは、通常のピアノ協奏曲版のみならず、ピアノ独奏版も出ています。試しに楽譜を入手し、ちょっと弾いてみました。流石にオーケストラパートは、ピアノで弾くとやや迫力に欠けますが、それでも一台で協奏曲を弾くのはとても面白い!まあ、とてつもなく難しいので、練習は大変ですが。因みに、この曲のピアノ六重奏版は、ジャン•マルク•ルイサダによる名演があります。ちゃんと弾けるようになったら、どこかで発表したいものです。

作曲家コラム ヴォルフガング•アマデウス•モーツァルト(1756-91)

この世で最も美しい旋律を買いた作曲家は誰か?という問いへの答えで、筆頭に上がるのが、モーツァルトでしょう。

アインシュタイン、ノーベル物理学賞を受賞した小柴博士、神武以来の天才と言われる将棋の加藤一二三九段も、モーツァルトをこよなく愛しているとのことで、著名人にもモーツァルト愛好家は大変多いですね。

何故これ程までにモーツァルトは人々に愛されるのでしょうか?ひとことでいうと、「美しい旋律の自然な流れ」ではないでしょうか?

モーツァルトの音楽は、あくまで自然の流れに任せているような、心地良い流れに満ち溢れています。どこまでも明るく、自然。子どもがピアノの発表会でよく弾くハ長調のソナタ(K545)を例にとってみても、音楽自体に全く人為的な感じがなく、自然で明るく、心地良い流れが続きます。一昔前に「頭が良くなるモーツァルト」の研究で話題になった、二台のピアノのためのソナタ(K448)も、楽しい二台のピアノの掛け合いで、どこまでも明るい。こういってしまうのも何ですが、モーツァルトの音楽には、作曲に苦しんだ様子が全く感じられないんですよね。(もっとも、本人はとても作曲に苦心した可能性はありますが、こればかりは歴史上の人なので、何とも分かりません。ただ現実問題、僅か35年の人生で何百曲も作曲しているのですから、相当なペースで書かないと、じっくり練りに練って考えて作るなんて、無理だと思います。)それくらい、自然な流れに満ち溢れています。

例えば、モーツァルトより14歳年下のベートーヴェンの音楽は、これとは対照的で、「意志の力」が感じられ、時には「なんじゃ、こりゃ?」というような箇所があったりもします。これはこれで魅力的ではあるのですが。

ところで、演奏となると、モーツァルトには独特の難しさがあります。一見、譜面を見ると、後の時代のロマン派の作品より簡単に見えるのですが、一音外しただけで結構目立ってしまったり、と、しっかりした正確なテクニックが無いと、なかなか弾きこなせないんですね。しかしそれだけに、しっかりと練習しがいがあるともいえます。ジャズピアニストのキース•ジャレットも、モーツァルトに取り組むようになってから、ピアノのタッチが大幅に向上した、と語っている通り、均質で美しいピアノタッチを養う上でも、モーツァルト作品は大変重要と言えるでしょう。

因みに、モーツァルトの作品には短調の曲がとても少ないですが、その数少ない短調の曲はどれも名曲です。イ短調のピアノソナタ(K310)や、ト短調の交響曲第40番(K550)など。何百曲とある名曲の中で、多分そんなに多く無いと思います。是非、色々聴いてみてください。

作曲家コラム J. S. バッハ(1685-1750)

随時、作曲家コラムを更新していきたいと思います。まずはバッハから。

”音楽の父と”いわれ、その後のほとんど全ての作曲家に影響を与えてきた、J.S.バッハ。他の楽器と同様、ピアノ学習者にとっても学ぶことが必須の作曲家です。

何故数多いピアノレパートリーの中でも、バッハはとりわけ欠かせないものなのでしょうか?大きな理由の1つに、バッハ作品が、”ポリフォニー”と呼ばれる、複数の声部を組み合わせる作曲技法により出来ていることが挙げられます。
ピアノにおけるポリフォニーの練習とは、例えるならば、声楽や弦楽合奏の分野では複数の奏者が手分けして行う演奏を1人で行うようなもので、決して簡単ではないのですが、
・複数の旋律を弾き分けて美しく歌う
・10本の指を均等に鍛える
などのピアノテクニック向上に大きく役立ちます。
このことを通して培ったテクニックは、どのジャンルのどの作曲家の作品を演奏する上でも、きわめて大きなアドバンテージになります。

もちろん、旋律自体が大変美しいなどということもバッハ作品の大きな魅力ですが、それ以上に、中級者以上のピアノ学習にバッハが必須とされる理由は、このようなテクニック上の理由があるわけですね。
将来様々な形で音楽を楽しむうえで、重要な基礎となるバッハ作品。当教室でも、生徒さんの上達に合わせて、バッハ作品を扱っていきたいと思います。